keieishi17’s diary

40年余の経営コンサルタント経験から語る

■■■ 連載  ◆ 生き生きしている経営者・管理職はここが違う ◆

     ■■■ 第二章 ベクトルをあわせて全員営業 ■■■

■ 2-4-1 スパイラル・マネジメントの入門システム

スパイラル・マネジメントとは何か、営業設備とは何かについて学び、スパイラ
ルマネジメントをどのように導入活用したらよいのかの基本を知りましょう。


■ スパイラル・マネジメントとは

スパイラル・マネジメントとは何かについては、当メールマガジン前号でご紹介
しました。

経営管理の基本は、P-D-Sです。そのサイクルを回し、Sの段階で新たな計
画が立案されます。しかし、ここでいう計画Sは直前の計画とは異なります。従
いまして対策―計画というのは初めの計画に戻るのではなく、次の計画に移らね
ばなりません。

ISOの世界では当たり前なデミングサイクルで知られるP-D-C-Aもこの
一環ですが、既述の通りここではスパイラル・マネジメントの基本をP-D-S
としています。

すなわち、計画―実行―統制―評価―対策が繰返されるという二次元的な見方で
はなく、螺旋状に進行する立体構造をしています。この螺旋の進行方向が長期経
営であり、経営理念に基づく経営方向=指針であるわけです。これを経営螺旋=
マネジメント・スパイラル(Management Spiral)といいます。このマネジメン
ト・スパイラルの考え方に基づく経営手法を「スパイラル・マネジメント」とい
います。


■■■ 営業設備を整えよう ■■■

「営業部門に設備投資をしよう」と声をかけますと、すぐにモバイルとかパソコ
ンなどを思い浮かべますが、ここでいる営業設備とは、営業部門強化の基本ツー
ルを指します。

営業パーソンの自己管理および営業管理職による部下のOJTには、営業日報な
どの報告が基本になります。すなわち、営業部門の管理(管理とは暖かいもの)
の基本ツールのことを「営業設備」と言います。

営業設備を使うことによりスパイラル・マネジメントは可能となります。スパイ
ラル・マネジメントの精神に基づいた基本システムは次のツール(「営業設備」
)を指し、これを単独にバラバラに使うのではなく、相互に関連づけて、すなわ
有機的に利用することが望ましいことです。

  1.幹部月度行動計画書
  2.営業担当月度行動計画実績表
  3.顧客台帳/商談進行表
  4.営業日報