keieishi17’s diary

40年余の経営コンサルタント経験から語る

■■【中国経済の読み方】中国穀物の今年の作況は? 時系列的に見ると別のものが見えてくる

■■【中国経済の読み方】中国穀物の今年の作況は? 時系列的に見ると別のものが見えてくる
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 最近の経済ニュースのエッセンスを、時系列的に、独断と偏見でもってまとめてみました。

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◆ 中国穀物の今年の作況は? 2012/12/27
 今年は、アメリカで自然災害に遭い、穀物価格は高騰しました。穀物価格は、農業大国の作況により大きく揺らぎます。
 中国のコメやトウモロコシなど穀物の2012年の生産量は、去年に比べて3.1%増えました。9年連続で前年を上回る豊作でした。
 これは穀物価格だけではなく、食料品やそのほかの価格が安定することに繋がります。それはまた、物価上昇が抑えられる効果となります。
 中国の新最高指導部は、農業生産の面では再考のスタートを切ったことになります。都市部と農村の所得格差の解消に繋がるからです。
 所得格差解消を政策目標の一つに掲げていますので、今後も作付面積を増やしたり、高度な農業技術の一段の普及を図ったりして、生産量を増加させ、農家の所得を増やしていく方針です。

◆ 中国のGDPが8%割れ 2012/12/07
 ギリシャに端を発したヨーロッパ経済ですが、ギリシャが償還期限前に国債の買い戻し策を発表し、その効果次第ですが、次の融資実行が正式に決まることになりそうです。
 とはいえ、その余波は、世界経済の牽引役である一つの中国経済で今ひとつパッとしません。中国政府系シンクタンクである、中国社会科学院の専門家は、今年の中国のGDP(国内総生産)の伸び率が7.7%にとどまりそうだと発表しました。13年ぶりに8%台を割り込むことになります。
 9月と10月の工業生産や消費の統計が上向いてきていることもあり、第3四半期には底を打ったという見方もあります。
 李副所長は、2013年のGDPは、公共投資の拡大や金融緩和の効果が現れて、8.2%程度に回復するという見通しを示しました。
 ヨーロッパの信用不安問題がさらに悪化すれば、その実現は困難になるでしょう。

【 注 】 括弧内日付は、ブログ掲載日

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