■■【一口情報】 農業が本格的なビジネスに
農業にもビジネスとしての関心が高まっています。
これまで日本の農業は、生業的な発達とそれを支援する農協の努力で今日に至っている面が強いでしょう。そのために小規模農業、三ちゃん農業が中心でした。山が多く、平野での宅地化が進み、遊休農地があり、となかなか大規模農業が進みません。
その様な農業環境の中で注目されているのが植物工場です。それも農業従事者の体質転換というよりは、異業種からの農業産業への進出が相次ぎそうです。
密閉された部屋の中で育てる植物工場の栽培技術の向上が進んできました。企業の間では栽培のシステムの販売など、農業関連のビジネスに本格的に乗り出す動きが相次いでいます。
これまでLEDでは植物が育たなく、蛍光灯に頼っていました。ところが特定の波長を持つ赤いLEDの光の下では、植物の成長を大幅に早めることが可能であることが解りました。
2013年4月に福島県川内村が完成される予定のレタスの栽培工場がこの新方式です。従来のレタスの温室栽培では年に4回程度しか収穫できませんでしたが、このLEDの照明を使うと20回前後収穫することが可能ということです。
技術進歩が、農業のあり方まで変えて行くのですね。