■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】 機械×化学の技術・ノウハウで、有用な新規複合材料を開発 8207

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■ 機械×化学の技術・ノウハウで、有用な新規複合材料を開発 8207
◆新素材開発など材料科学の分野は日本の『十八番(おはこ)』といわれてきた。
昨今は中国、韓国をはじめ諸外国の追い上げが激しく、横一線で開発競争をしている感もある。
「伸縮自在な電極材料を最優先に、製品化を進めている」(清水社長)という同社が首尾よく成果を収めれば、材料科学の研究開発で、日本が再び頭一つ抜きん出ることにもなる。
◆同社は2011年に清水社長が起業した。
清水社長は産業技術総合研究所の研究者として精密高分子技術に関する国家プロジェクトに参画した際、分子レベルで異なる素材を均等に混ぜ合わせる技術を編み出す。
◆二つ以上の材料を化学的に混ぜ合わせれば、新たな特性の材料が創れることは昔から知られている。
例えば、ゴムのような電気を通さない素材Aと電気を通す素材Bとの混合で、電気を通しゴムのように伸縮可能な素材Cを創り出せる。
しかし、細かく均等に混ぜるのが至難の業で実用化を阻んでいた。
そのブレークスルーを成し遂げるのがHSP=機械的なせん断力。
HSPによりナノレベルの分散、混合を実現する。
化学の領域に機械が踏み込む格好で、有用な新コンポジット(複合材料)を次々、開発していく。
◆エラストマー(ゴム弾性のある工業用材料)にCNT(カーボンナノチューブ)をナノ分散させて創製する伸縮自在な電極材料、軽量・透明で自動車の窓やスマホなどのパネルに使えるポリマーアロイ(多成分系高分子)、自動車部品やロボット、パソコン筐体、スポーツ用品に適する新規CFRP(炭素繊維強化プラスチック)系材料…。
同社では多種多様な材料開発をリストアップしており、「付加価値の高いものから手掛ける。一番手は伸縮自在電極のようにCNTを高分散しなければ材料化できないもの」(清水社長)と優先順位を示す。
◆清水社長は「もともとの専門は化学系で、より厳密には物理化学」の研究者。
そのため「機械は専門外なので、装置開発は常に装置メーカーとの共同研究を通じて進めてきた」という。
同社では今後、自社生産やOEM(相手先ブランドの生産)による新規材料の量産に乗り出す計画で、装置販売に伴うロイヤリティー収入にも期待を寄せる。
清水社長は自社技術について「産業界にイノベーションを起こせるだけの力を持っている」と語る。
材料の混合に威力を発揮する高せん断力が、産業界もかき混ぜて、活性化させそうだ。
出典: e-中小企業ネットマガジン掲載承認規定に基づき作成

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